勉強メモ:「コーポレート・ファイナンス」をどう営業の実務に活かしていくか
皆様
お世話になっております。八幡です。
皆様、読書は好きですか??
僕は好き、というか、必然的に行うクセみたいなものになっております。
本を読み始めたのは、留学から帰国した後の21歳からなのですが、今まで読書に費やした時間や金なのどコストは凄まじい、、、
学生時代はただダラダラと読書をしていた僕も、最近は読書に対する意識を高くもっております。
どういうことかというと、「いかに営業の業務のアウトプットに活かしていくのか」ということを常に考えて読書をしております。
目的とゴールを持つと、インプットの質も変わりますよね。ただ本を読むのでなく、まず目次や表紙などから、「この本ではどのようなインプットが得られて、どう業務に活かせるのか」と仮説を持って読み始めるわけです。
そうすると、読むべきところと読まなくて問題ないところが分かってくるので、結果としてただ読むときよりも速読できます。
この速読をもう一歩進め、仮説をもった上で、まずは1ページ1秒くらいの速読をし、各チャプターのキーワードやエッセンスをなんとなく掴んだ上で精読すると、スピードも理解度も劇的に向上します。
この辺は、私が私淑しているメンタリストDaiGoさんの以下の動画を見てみてください。
さて、表題の件です。
最近、学生時代に少し勉強したコーポレートファイナンス、通称「コポファイ」を学び直しております。
しかも、新書を読んでいます。忙しいビジネスマンがコポファイをさらっと勉強するのに圧倒的におすすめなのが、以下の2冊です。
http://amzn.asia/frU3RGD
はい。
この週末は上の2冊を読んでいました。
ちなみに『戦略的コーポレートファイナンス』を読んでいたときに、メモがてら書いたマインドマップはこんな感じとなっております。
さて、読書意識が超高い系な僕は、この2冊から表題のように、営業としての実務に活かすためのエッセンスを抽出していかないといけません。そうするために、まずは僕が2冊から学んだコーポレートファイナンスについて説明していきましょう。
まず、コーポレート・ファイナンスってそもそも何? っていう問ですが、以下のように僕は理解しております。
「企業価値の向上」をゴールとし、事業投資、資金調達、ペイアウト政策(配当や自社株買い)を考え、意思決定すること
よりブレークダウンすると、企業価値向上のため、
- 儲かる(将来的にキャッシュフローがじゃんじゃん産まれる)事業を選んで投資すること
- バランスの良い(企業の価値や評判を毀損しない)有利子負債と自己資本の割合で資金を調達すること
- 株主かつ資本市場に向けて有意義(それにより株価が上がる=企業価値が上がる)ペイアウト政策をすること
を組み合わせ考えていくこととなります。
ちなみに、コーポレート・ファイナンス(=財務)は、会計と何が違うの?という問いもよく言われます。
会計(ここでは、社外向けに財務諸表を作るための財務会計とします)が、貸借対照表、損益計算書のように、過去→現在という時間軸で企業のお金周りの状況を表すためのものであれば、財務は、現在→未来という時間軸でお金周りの政策を考えるものです。
コーポレート・ファイナンスは、現在→未来という時間軸で意思決定をしていきます。色々な数字、指標に関し、予測が前提となっているので、絶対的な正解があるわけでもなく、とてもその本質が解りにくいものなっおります。(僕もあくまで本や科目で知識を得ているだけで、経験という裏付けは全くないです。間違いはご容赦ください。。。)
コーポレート・ファイナンスのより詳細について、「現在→未来を考える」という切り口で、説明していきたいと思います。
コーポレート・ファイナンスにおける事業投資は、その事業から将来的に得られるキャッシュフローの現在価値と、その事業を実施するのに必要な投資額を比べ、投資するか、しないかの意思決定をしていきます。
上記一文で、
という新しい論点が盛りだくさんなのですが、一旦ここはGoogle先生に任せるとします。ここで重要なのは、事業投資をする意思決定をするためには、その事業から将来的に得られるお金を定量的に予測しないといけないということです。
・・・
難しいですよね???
次に資金調達についてですが、簡単に言うと有利子負債(銀行借入や債権ですね)か、自己資本(厳密には違いますが、ここでは株式から得られるお金としましょう)の割合の塩梅を、未来の出来事を予測しつつ取ることが重要です。
例えば、有利子負債が多すぎると(簡単に言うと借金が多すぎると)、資本市場からは、倒産のリスクが上がっているように見えるので、更に銀行借入や債券発行をしたいときに、そのコスト(=利子率)が上がります。
例えば、出来杉くんとのび太にお金を貸すとしたら、出来杉くんは多分お金を返してくれそうなので(信用があるので)、利子率は低くても納得してお金を貸せるけど、のび太は返してくれるか正直懐疑的なので(信用がないので)、利子率を高くしないと貸したくないですよね。そういうことです。
だったら、資本市場からリスクを高く見積もられないためには、株式をたくさん発行することで資本を得たほうがいいのでしょうか??
そうとも限りません。なぜなら、株式は債券や間接金融よりもリスクが高い(なぜなら、債券や借入は、約束された日に約束された額に利子がついて返済されるが、株式はそうとも限らない。配当を受けたり、株価が上がったときに売ることでキャピタルゲインを得られる可能性もあれば、株価が下がれば何も恩恵を受けられないこともある)ので、株式を購入してくれる人の期待している収益率=自己資本における資本コストは、有利子負債よりも高くつくからです。
最適な自己資本と有利子負債の割合が分かるようなモデルやロジックは存在しません。ここでも、今→未来の時間軸で、資本市場がどうなるか、利子率はどう変わっていくのか、株価はどうなるか、株価を左右させる事業的、もしくは資本市場全般におけるネタはあるのか、、、等を予測しながら、資金調達をしていかないといけないのです。
ペイアウト政策も同じように、未来を予測することが重要な要素となります。
例えば、配当についてですが、配当が多い企業=良い企業 でしょうか? そうとも限りません。
なぜなら、配当をする=配当をする以外、優良な事業投資先がない と捉えられることもできるからです。
- 配当をする/しない。
- するとしたら1株あたりいくらにするのか
この意思決定は、そもそもこの配当政策について、資本市場が評価するのか、もしくは優良な事業がないことのシグナルと捉えられて株価が逆に下がってしまうのかという未来の出来事を予測してされないといけません。
・・・難しいですよね???
さて、本当にざっくばらんと、コーポレート・ファイナンスについてつらつら書いて来たわけなのですが、重要なのはコーポレート・ファイナンスが何かというより、どう営業としての業務に活かせるかです。
・・・
・・・
・・・
・・・正直分からない!!!!!!
誰か本当に教えて欲しいです。
正直、コーポレート・ファイナンスは、1人の営業が考えるのには大きすぎるトピックです。莫大です。
強いていうならば、事業の価値や企業の価値を計算するのに重要な概念であるフリーキャッシュフローの考え方でしょうか???
フリーキャッシュフローは以下のように計算するらしいのですが、
・FCF=営業利益×(1-実効税率)+減価償却費-投資±⊿WC(運転資金の増減)
この式から、1人の営業が意識できることとすれば、
- そもそも営業利益をいかに高くするかが重要
→売上をいかに高くするか
→原材料と工数をいかに少なくするか - 運転資金をいかに増やさないかが重要
→物を買う時は、いかにに支払いまでの期間を長くするか
→物を売る時は、いかにキャッシュの回収を早くできるか
そんなところでしょうか???
んー、これは、歴戦の財務担当の人に聞いてみないと、中々答えにたどり着かなそうです。
すみません。今回の記事、かなり専門用語満載で、かつ説明も超ざっくりとしていて、かなり八幡の自己満足になってしまいました。
実際八幡の頭の整理はできました。。。笑
ただ、このコーポレート・ファイナンスの知識を、営業業務にどう活かすのかという論点は、引き続き考えていく必要がありそうです。。。
もしその答えにたどり着けるのであれば、続編記事を書こうかな。。。
さて、明日からも頑張っていきましょう。
八幡