Kazunoriの思考と日記

28歳男・IT企業事業企画/推進・一児のパパ・タイ人の妻・埼玉在住の人がまじで徒然なるままに書いているブログ

企業の行動はまずPL、次にBS、最後にCSからとらえていく

お疲れ様です。

いやー、月曜日は毎週疲れますね! 今週のスタート、皆様いかがだったでしょうか。

今日は台風の影響もあり嵐のようでしたが、明日はどうやら晴れて暑くなるようですね。

花粉止んだと思ったら今度は雨に悩まされ、雨がやんだら今度は猛暑って、日本の気候ってよく考えると激しいですよね。もうちょいお手柔らかにしてほしい。。

今日は、昨日の記事の続編となります。

kazunori88ta.hatenablog.com
続編ですが、表題を変えてみました。この表題が、企業のやりとりをどう捉えていくかの流れに他なりません。具体的には、昨日も紹介した、以下のルールに則って読み取っていきます。


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ルール1.
PLの「当期純利益」が、BSの「純資産の部」の「利益剰余金」と繋がっている

ルール2.
BSの借方(左側)=貸方(右側)

ルール3.
直接法CSの「現金及び現金同等物の期末残高」=BSの「現金及び預金」

ルール4.
間接法CSは、PLの「税引前当期純利益」から、実際には現金の動きがないものに関して逆算していく

ルール5.
ルール4.で計算した間接法CSの営業CFと直接法CSの営業CFとは一致する

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詳しくは、本を読んでほしいのですが、この記事では、以下の3つの企業の行動について、ルールに則りながら見ていきます。


ケース1.企業内で使う事務用品を50万円(キャッシュ)で購入した場合

  1. この場合、PLで言うと販管費になるので、当期純利益に-50万円が加算されます。PLの純利益に加算された-50万円は、そのままBSの繰越利益剰余金に-50万円加算されます。
  2. 現金を使ったので、BSの左側の現金預金もー50万円となります。そしてそれは、すでに繰越利益剰余金の科目で-50万円となった右側とバランスします。
  3. 直接法CSでは、この度は営業活動における現金支出なので、営業活動CFに-50万円が加えられます。
  4. 間接法CSは、計算のスタートは税引前当期純利益からです。そしてその純利益は、今回の購入によりもとの状態からー50万円となります。
  5. 直接法CSにおける営業CFの-50万円分と、間接法CSにおける営業CFの-50万円は一致します。

手な感じの流れで見ていきます。ポイントはPL→BS→CSの順です。
次はこんなケースを見ていきましょう。


ケース2.商品が現金100万で売れる

この場合は、さっきの真逆のことが以下のように起こります。

  1. 売上に+50万円が追加されるので、当期純利益も+100万円となります。その分BS右側の繰越利益剰余金も+50万円となります。
  2. 現金で100万円売り上げたので、BSの左側、現金預金も+100万円となり、1.ですでに+100万円となっていたBSの右側とバランスします。
  3. 直接法CSでは、この度は営業活動における現金収入なので、営業活動CFに+100万円が加えられます。
  4. 間接法CSは、計算のスタートは税引前当期純利益からです。そしてその純利益は、今回の販売にによりもとの状態から+100万円となります。
  5. 直接法CSにおける営業CFの+100万円分と、間接法CSにおける営業CFの+100万円分は一致します。

次は、こんなケースを見ていきましょう。


ケース3.70万円の機材を買掛金で仕入れる

今回は、買掛金が扱われるので、こんな感じになります。

  • 今回は仕入となるので、PLで言うと粗利益が-70万円となります。その分当期純利益も-70万円となり、その分BS右側の繰越利益剰余金も-70万円となります。
  • 買掛金は負債科目なので、BSの右側の「買掛金」項目に+70万円が加算されます。BSの右側は、繰越利益剰余金の項目ですでに-70が加算されていたので、今回の買掛金+70で相殺され、結局BSの右側の総計は変わりません。よってBSの左右はバランスを維持します。
  • 直接法CSでは、この度は現金の動きはなにので、何も記述せずです。
  • 間接法CSは、計算のスタートは税引前当期純利益からです。そしてその純利益は、今回の仕入によりもとの状態から+70となります。しかし本来、今回の取引において現金は動いておりません。そこで、間接法CSにおける営業活動CFに-70を加算させないといけません。
  • 直接法CSにおける営業CFのと、間接法CSにおける営業CFは、「数値が動かない」という観点で一致しました。

今回のポイントは、現金が動いてない取引であるということです。現金が動いてない分、税引前当期純利益から計算をスタートする間接法CSは、加算もしくは減算により整合性をとらせないといけません。

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てな感じでPL→BS→CSと三表を関連付けながら見ていくのが財務三表一体理解法となります。これは慣れないと難しい。。。

私の活力の関係で、取引の例が3つしか出せず、この記事を読まれた方は「八幡何いってんだ...?」って感じだと思うのですが、ここで言いたいのは、まぁ財務諸表三表間で関連づけて読んでいくと、きっと会社経営の「これまでから現状にかけて」が明らかになっていくのでは?ということです。

例えば、昨日も言いましたが、利益剰余金の額を見れば、その企業のいままでの利益がわかってきますし、利益が出ているのに営業活動CFがマイナスだと、売れているけどお金入ってくるまで時間がかかるな、その分運転資金が必要だなとか、が自ずと見えてくるのでは、と。

私もちょっと本を読んだだけなのでまだまだではありますが、このようなPL→BS→CSでの関連性を頭にいれつつ、もっともっと沢山の企業の財務諸表を読んで、ビジネスについて学んでいきたいなぁと思いましたです。ちゃんちゃん。