「相手の立場にたってものを考える」力は、ワールドワイドで一番重要なのでは?という仮説
もうすぐGWも終わる。
結局僕は、実家に行く以外は、本当にこれと言った外出はしなかった。毎日毎日六本木のスターバックス、我が家、実家を行ったりきたりする日々。人はこれを「GWの大三角形」と呼ぶらしい。
データ分析の勉強も、重回帰分析やコンジョイント分析等、一通りはなぞれたので、今日から英語の勉強を始めた。
曲がりなりにも米国に留学はしているので、英語はまぁまぁできる方だと思うが、僕の近い将来の目標である「海外で仕事をする≒英語で仕事をする」には全然力不足だ。
特に、ビジネスの場でふさわしい英単語やフレーズを使い回すというスキルが圧倒的にたりない。よって、ここから数ヶ月はその力を養うためのインプットの期間にすることにした。
今日読んだのはこれだ。
これは、単語帳というよりは、このフレーズを使うと、お願いするときや意見を言うとき、断るときなどのシーンにて、丁寧な表現になるよ、という枕詞やクッションワードについて、色々と教えてくれる本だ。
一例だが
・I would greatly appreciate if you~(~してくれると本当にありがたいです)
・Would it be possible if I ~(~しても大丈夫でしょうか)
・It would be helpful if you kindly ~(~してくださいますと、本当に助かります)
・I am afraid that it seems~(申し訳ないですが、~のように感じるのですが、、、)
などなど、、
とにかく、日本人がびっくりするくらいに丁寧かつ慎重で、少し冗長とも言える表現がもりだくさんである。
留学していた僕でも思うのだが、「英語ってこんなに丁寧に言うものなの??」って思わないだろうか。
特に、日本語は敬語が厳しいが、英語はストレートという印象を僕らは抱かないだろうか?思ったことはストレートに言えるし、議論も当たり前のように実施される、というイメージを僕らは英語を利用したビジネスシーンにおいて抱かないだろうか?
この本を書いた人は、外資系金融機関のゴールドマン・サックスにいたらしいのだが、そこにいた仕事のできる人は、この本の書いてあるような、配慮あるフレーズを使いこなしていた、とのこと。
この本には、その背景や目的等詳しくは書いていなかったので、「なんでだろう?」と少し考えてみた。
結論から言うと、結局は「相手の立場になってものを考える」ことは、日本だけでなく、外資系企業等も含めワールドワイドにビジネスシーンで重要なのではないか、という考えに至った。
先程の英語フレーズは、いわゆる枕詞やクッションワードと言われるものばかりである。その言葉を、あえて冗長になりながらも加えるのは、他でもない「相手の気持ちを慮る」からに他ならない。
では、なぜ相手の気持ちを慮るかと言えば、結局は相手に嫌な気持ちをさせることなく、自分の意見や主張を通したかいからであろう。
ただ相手の気持ちを優先するだけなのでなく、自分の意見を言うことと、相手に嫌な気持ちをさせないことを両立させる。その両立のために、枕詞やクッションワードが効力を発揮する。そして、その枕詞やクッションワードは、「相手がそれを聞いたらどのように思うだろうか?」という認知力が無いと、上手く使いこなせるものではない。よって、それを使いこなせる人は、ある程度メタ認知ができ、相手の気持ちに敏感な人であろう。きっとこの本の著者は、そういう人のことを「仕事ができる」と言ったのだ。
英語だと、とにかく直線的に言いたいことを言う!という印象を抱きがちだが、言語が変わろうと、結局は「相手の立場にたってものを考える」ことを実施したうえで、適切な言葉遣いをする、というのは、きっと全世界的に変わらないのだと思う。
僕らも、日々の生活のなかで、自分の経験や考え方に縛られ相手を見てしまうことがあると思うが、やはりなるべく相手の感情には真摯に向き合っていきたい。向き合うべきだと思った。
ただ、相手に嫌な気分になってほしくないからと「言いなり」になるのではなくて、結局は相手を配慮するのも、自分自身の達成したいアウトプットに繋げるという、少々したたとも言える考え方は捨てるべきではない。
「情けは人のためならず」という言葉って、人への情けは、結局は自分に都合よく帰ってくるという意味だと思うが、今回の「相手の立場にたってものを考える」というのも、同じ文脈で語れるのだと思う。