Kazunoriの思考と日記

28歳男・IT企業事業企画/推進・一児のパパ・タイ人の妻・埼玉在住の人がまじで徒然なるままに書いているブログ

相手の立場になって考えるためのコツを教えます

「相手の立場にたって考える」

これは、人の人生を豊かにするために最も効果的かつ即効性のある考え方だと思う。

「人生を豊かにする」ということは、色々解釈が分かれるとは思うのだけど、例えば人に大切にされたり、人と仲良くできたりなど、自分以外の人間と、温かい繋がりができることなのかなぁと思う。

以前ブログにも書いた気がするのだけど、僕は留学が終了した後に、僕の恩師(中学校時代に僕をつきっきりで第一志望の高校に入れてくれた塾の先生)に人間性を思いっきり否定されたことにより、相手の立場になって考えることを少しずつ意識し始めた。

もちろん、それが常にできているかと聞かれたら、多分できてないときも往々にしてあって、きっと知らぬうちに相手を傷つけていることもたくさんあるのかなぁと思う。しかし、少なくとも恩師から厳しいお叱りを受ける前と後では、著しく人からの受け入れられ方が変わったと思う。

この「相手の立場にたって考える」ということは、何も普段だけではなく、仕事の中で特に必要となってくるものだ。僕は営業であり、お客様と常にコミュニケーションをとっている以上、そのスキルがないと話にならない。

「お客様」というラベルがつく以上、友達や家族等に向けた気遣いとまた異なる気遣いが必要で、それを身につけるために僕は丸一年もかかってしまった。。。

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少なくとも、「相手の立場にたって考える」ことを意識的にできるようになった僕も、どうしても相手が理解できないときもある。

先週、あるお客様との連絡で、どうも上手くいかなく、噛み合いもしなくて、お客様がほとんどキレている状態にまでなってしまった。

「なんでこうなったんだろう?」と必死に考えてみたのだが、なかなか自分だとわからない。そこで僕は上長に、そのお客様の気持ちについて聞いてみることにした。

上長は、もちろんそのお客様そのものではないので、気持ちを100%理解しているとは限らない。しかし、上長の推察はかなり腑に落ちるもので、上長の推察通りにお客様が感じ、不満に思っているシーンが鮮明に目の前に浮かぶようだった。

自分以外の人の思考を読み取ることは、正直難しい。性別や生まれた土地、生まれ育った家庭環境や、出身の学校、職歴や現在の業務内容等、本当にたくさんの要因がその人の思考に影響を与えるからである。

おそらく人の感性や思考を読み取る能力は、人がいままで対峙してきた人間の数に比例して向上するのではないかと思う。しかもただ対峙するのではなく、相手の感情を考えながら接している必要がある。

僕は、完全に言い訳だが、相手の立場にたってものを考えるようにし始めたのは21才以降なので、おそらく平均よりもかなりその能力が劣っていると思う。ある意味今回のお客様との件は仕方なかったかもしれない。もちろん自分で、相手の気持ちを考える努力は決して怠らないが、今回は上長に早めに相談できたのが大きかった。

人を理解するには、知識や想像力をフル稼働して、その感情や言動の背景にある要因を読み取らないといけない。そしてそれが自分の知識と想像力の域を越えるものであれば、その範囲が広い「大人」の力を借りるのも一つの手だと思った。

僕をけちょんけちょんに言った僕の恩師が、僕が21才のときに、「年上の人は必ず敬わないといけない。なぜなら、自分より年をとっているという事実だけで、自分にとってありがたいことだからだ」という旨の発言をしていたのだが、それってつまりこういう事なのだと思う。自分より年を重ねていればそれだけ自分よりも色々な経験をしているし、様々な人ともコッミュニケーションをとっていて、それだけ「相手の立場にたって考える」ことは自分よりも上級者で、学ばせていただけるということなのではないか。

まとめると、自分よりも経験が豊かな大人が考えることに触れることで、相手の立場にたって考えるための、自分のしょぼい想像力と知識を拡張できるのではないかと思う。それは対面でのコミュニケーションはもちろん、大人の書いている本などを読むことも、充分効果があるのではないか。

自分の想像力の至らなさに少し無力感を感じながらも、僕に新たな観点を与えてくれる大人が周りにいるのって本当にありがたいことだな、と自分の運の良さを感じた日だったとさ。

おわり