Kazunoriの思考と日記

28歳男・IT企業事業企画/推進・一児のパパ・タイ人の妻・埼玉在住の人がまじで徒然なるままに書いているブログ

要約:『考える技術・書く技術』(前編)

皆さま

 

こんにちは

本日はもう火曜日ですが、週末はいかがでしたでしょうか。
僕は、土曜日に茶道のお稽古と、日曜日に書道のお稽古と、かなり too 日本な週末でした。

これだけ見ると、とても育ちがいい男の子のように見えるのですけど、単純に好きなだけです。書道は、兄と姉がやっていたという理由から7歳からスタートし、(途中で休止したりしてますけど)ずっと楽しく続けております。茶道は、何を思ったか、大学生のときに自らスタートして、たまたま実家近くのお稽古場の先生がとても美人で、それだけで続けるやる気が出たわけです。

僕が習っている茶道の型は「表千家」と言い、千利休が完成させた茶の湯の源流と言えるもので、先生に「この所作ってなんで必要なのですか?」と質問すると、10回に8回くらいは「利休さんに聞いてください」と返されてしまします。利休さんはもうこの世にいないので、行う背景がわからない所作もいっぱいあるものの、茶道をしているときというのは心が穏やかに、マインドフルネスな時を過ごせるのが魅力だったりします。

さて、今日まとめたいのは、「考える技術・書く技術」という本です。

 

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この本は、バーバラ・ミントという方が提唱している 「The Minto Pyramid Principle」という、マッキンゼーで「標準的な文章の書き方」として利用されているという、考えることと書くことについてのフレームワークを説明しております。

この、Minto Pyramid Principleを簡単に説明すると、「相手が理解しやすい文章を書くためには、ポイントを先に述べ、その理由を後ろに説明するようなピラミッド構造を意識するべきだ」という、新卒の研修でも説明されそうなロジックとなります。ただ、新卒研修では「ではピラミッドをどう作るの?」という本質的なことは触れず、なんとなくピラミッドが重要というような観念的なことしか分からないのですが、この本では「ピラミッド構造の作り方」に関し、数々の方法論を用い説明してくれているのです。

そういうわけで、この本で説明されてあるピラミッド構造の作り方に関し要約をしていくわけですが、そもそも、「文章を書くことは、どういう観点で重要なことか」を八幡個人の振り返りを通し、考えていきたいと思います。

文章を書くことはビジネスの場でなぜ重要なのか

僕が一昨年入社してから実施した新人研修の一つ、「提案書研修」で、講師(営業部門のマネージャー)が伝えたことの一つに、こんなことがありました。

「ビジネスは文章を通し動かされていく」

これは何を意味するかというと、プロダクト選定のコンペティションにしろ、社内プロジェクトの投資先の決定にしろ、ビジネスが動くときの意思決定は、必ず文章でまとめられたものが基となるということです。では、なぜ文章は、そのような役割を果たすのでしょうか。僕は、文章(テキスト)が持つ以下の2つの性質が要因となっていると考えております。

  1. 文章は、それにより一意的な解釈を許す性質を持ったものである
  2. 文章は、蓄積が簡単で一覧性もあり、データとしての取り扱いが楽である

なにやら難しい表現になってしましましたが、1について簡単に説明します。
口頭での言葉は、相手の表情やその場の雰囲気などにより、数多の解釈の仕方があります。例えば、「おめぇやってくれたなこの野郎!!」が「でかした!!まじで助かった!!! あざおーーー!!!!\(^o^)/」と解釈されることもありますし、「あんたなんて大っ嫌いよもーぅ!!!!!」が「貴方が愛しすぎて震える。えーん😭」という意味になることも、シーンによりあるということです。

しかし、文章だとどうでしょうか。Lineみたいな、会話の形式がそのままテキスト化されたツールに関しては、文脈や背景がテキスト解釈の大きな要因となるでしょう。しかし、メールのレベルまでまとまったものになると、そのメールの内容以外の文脈は、ある程度シャットアウトされると思います。つまり、文章のまとまりが意味すること以外の解釈の余地は、会話やLineに比べると狭まるということです。(もちろん、日本語の表現が下手ですと、意図した内容と違うことが伝わると言ったことは往々にしてあるでしょうが、それは全く別の話です)

 

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 上記文章は例外であり、「また会いたい」という文章そのものの意味以外に、「私はギャル男であり、靴の先がとんがっております」という、極めて高度な解釈の余地を残した、書き手の文章技能の高さを匂わす文章となっております。

そして2についてですが、ビジネスにおける「情報」の定義を仮に「それによりビジネスにおける何かしらの判断や意思決定を行うもの」にしたとすると、文章がいかに都合がいいものかわかります。紙にしろHDDにしろ、文章は一度記録されたら消さない限り残りますし、録音された言葉などと違い、人間の認識に一番影響を与える視覚を利用した一覧性もあります。この保存性と一覧性が、ビジネスにおいて意思決定をするための参照元として、文章が一役も二役も勝っている所以の1つであると考えます。

ここまで、文章がビジネスの場で重要であることの考察を記述していきましたが、ここからが、本の要約となります。 

としたいところでしたが、エネルギーが尽きてきたので一旦ここまでにして、本の要約は次回にしたいと思います。すみません。ただ次回の記事は、皆様が「書くこと」に対して一役も二役も買うことをお約束します。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

今日の締めの画像は、「文章はピラミッド構造」とのことで、クフ王のピラミッドの画像となります。

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八幡