Kazunoriの思考と日記

28歳男・IT企業事業企画/推進・一児のパパ・タイ人の妻・埼玉在住の人がまじで徒然なるままに書いているブログ

ミスチルにとっての小林武史から考えるプロデューサーの役割

みなさんは、小林武史という音楽家を知っているでしょうか。

質問を変えてみましょう。

みなさんは、Mr.Childrenというバンドを知っているでしょうか。

前者の質問はNoの人でも、ほとんどが後者はYesかと思います。ミスチルってすごい有名ですものね。

ただですね。ミスチルの結構なファン(私もその一人)の人にとっては、小林武史さん抜きにはミスチルは語れません。

ミスチルは、『Everything』というミニアルバムで1992年(僕の生まれた年!)でデビューし、一番最近、2015年に出た『REFLECTION』というアルバムはなんと18作目のアルバムです。

そして、小林武史さんは、記念すべき1stアルバムから、17thアルバムまで、ミスチルのプロデューサーを務めた人です。一番最近のアルバムから、ミスチルと小林氏は袂を分かち、ミスチル自身のセルフ・プロデュースとなりました。

音楽における「プロデューサー業務」とは、私もしっかり語れるほど詳しくないですが、役割としては、ミュージシャンを売れるような形にしていくことに他なりません。

その「売れる形にする」というのは、

  1. ミュージシャンが作った曲が大衆受けするような形になるよう、作詞作曲を微調整しつつ、編曲(オーケストレーション:各楽器の構成とメロディを考えること)
  2. 売れるような形にするために、アルバムのコンセプトや曲順、ジャケットまで考える
  3. アルバムが出た後に、大衆にアルバムを手にとってもらえるよう流通戦略を考える

といったところが挙げられます。本当はもっと一杯ありそうですが。

そうなんです。音楽といっても、あくまでそれはお金を生み出すための「ビジネス」であって、あくまでビジネスサイドがわからないとプロデューサーと呼べないんです。

ただ、場合によっては、上記の音楽的な観点のプロデュース、売り方的なプロデュースを別の人々が担当したりします。例えば椎名林檎さんとかは、デビュー当時から東芝EMIでCDを出してますが、売り方的なプロデューシングと、音楽的なプロデューシング(この場合で言うとアレンジですね)が別れていて、音楽的なところを、椎名さんから「師匠」と呼ばれる、亀田誠治さんとかがやっているわけです。

ミスチルにとっての小林氏、椎名林檎さんにとっての亀田氏のように、ミュージシャンとプロデューサーは常に表裏一体です。

私は、小林武史さんがプロデュースする音楽が大好きです。
ビジネスサイドはもちろんしっかり考えているのでしょうが、音楽サイドも小林氏のプロデュースする曲はすばらしい。。

正直、僕はミスチルよりも小林氏のファンで会ったのだと思います。最近の小林氏がいないミスチルはめっきり聴けなくなってしまい。。

小林武史さんが音楽的に素晴らしいところ(と八幡が感じるところ)は

  • まず、超頭に残りやすいイントロからスタートし、イントロが曲全体をディレクションしている
  • 比較的音数も手数も少ない編曲ながらも、聴き応えが有り、ボリューム感を感じる(簡単に言うと、シンプルなのに迫力がある)
  • 音一つひとつが輝いている(人間が聴いていて「心地よい」と感じる楽器の音作りと編曲をしている)

とかが挙げられるかなぁと。

たまにYouTubeでも、有名な曲のデモテープ(ミュージシャン自身が作った曲)とかアップロードされているのですが、そのデモ状態と、実際にCDとして出回るプロデューサーがかんだ曲は、全くの別ものです。シンプルにプロデューサーの凄みが理解できるのではと。

小林氏が抜けた後のミスチルが、かつてのミスチルと全く違うバンドに聴こえることを考えても、小林氏のプロデューサーとしての手腕とミスチルへの影響力は大きかったはず。それは、やはり音楽に関する知識、編曲に関する知識、各楽器そのものやその奏法に関する理解、音楽が人の感性に与える影響・・・など、音楽そのものはもちろんのこと、きっと人間(もしくは消費者)への理解も長けていたに違いないのではと考えてます。

また、「どうしたらいろんな人に聴いてもらえるか」という顧客目線を徹底し、思考と試行を繰り返していたのではないかなぁと。(すごい想像が膨らむw)

・・・

私はITの営業です。
通常のクラウドの営業であれば、まぁ商品説明して終わり・・・ってこともなくはないですが、カスタマイズやIaaSへの構築が必要となる規模のでかい案件だと、まさにこのプロデューシング業務というものをしないといけません。

まず、徹底的に儲かるのか、売れるのか、それはなんでかを顧客目線で考える。そしてその最終的なアウトプットから逆算して、全体をディレクションしていく。技術的なところでSEさんに何か頼むにしても、ITの知識を持ち、本質を外しておらず、周りが動きやすいようなボールの渡し方をする等、音楽の知識を駆使しながら、ビジネスサイドと音楽サイドをたてつけて行くのと同じよう、僕らもITの知識を駆使し、売れる形にできるようアウトプットを作っていかないといけません。

なので「プロデューサー」と名のつく方は、音楽だろうとITだろうとあんまり役割は変わらないのかもなぁっと思います。

じゃあ自分はITでプロデューサーできているのかと言ったら全くできていなくて。
IT知識はもちろんのこと、ボールの渡し方や、理想的なアウトプットへの導き方など、できていないことが多いです。

そこで色々な人から勉強させていただこう...! って思い、何となく昔のミスチルを聴きながら書いた記事でした。後で読み返したら支離滅裂かもです!

最後に、私がミスチルで特に好きな曲をあげます。あまり有名でないので、ほとんどの人は聴いたことがないかもですが、小林さんの魅力が一杯つまった曲になっています。


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