Kazunoriの思考と日記

28歳男・IT企業事業企画/推進・一児のパパ・タイ人の妻・埼玉在住の人がまじで徒然なるままに書いているブログ

都営大江戸線で「ラットレース」の意味を深く理解した

今日で正月休みが終わる。。。(憂鬱)

今日の夕方のこと。僕は上野の寿湯でサウナ→水風呂の交互浴をしてから、都営大江戸線で帰路についた。僕は、電車の中は座りながら勉強するのが習慣になっているので、今日もある本を取り出し、消せるボールペンでシコシコと考えたことをメモをしながら勉強していた。

ふと、本から顔を上げ、電車内で我に帰って「なんでオレ電車でまでペンを取り出して必死に勉強してんだろ。バカみたいじゃん」と良くわからない虚しさに駆られた。その時僕は直感的に理解した。僕が電車でまで必死に勉強しているのは、「ラットレース」で周りを出し抜こうとしているからに他ならぬことを。

 

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皆さんは、『金持ち父さん 貧乏父さん』という本を読んだことがあるだろうか。
ロバート・サヨキヨという人が書いた本で、めちゃ有名な本なので、読書が好きな人なら一度手にとったことがあるかもしれない。

ロバートさんが、自信が学生時代に実際に身近にいた金持ちな父さん、貧乏な父さんを引き合いにし、金持ちな人はどんな人、貧乏な人はどんな人、というのをわかりやすく解説した本である。

ちなみに結論から言うと、金持ち父さんの正体は、「お金に働いてもらっている人」のことで、複利の力を使って資産で資産を生むことで生計を成している人だ。その本では、不動産投資が主な手段として解説されていた。

では逆に、貧乏父さんの正体は何かと言うと、「お金のために働いている人」である。つまり、所属している企業の給与により生計を成している人だ。「ラットレース」とは、まさにこの貧乏父さんが行っているお金のための競争のことで、スキルを上げたり、転職したり、会社での地位を上げることでいただく給与を上げることを目的としたものである。

「ラットレース」の画像検索結果

 

そもそも、転職や会社内での役職が上がることにより給料が上がるということはどういうことなのか。

もちろん、これだ!!という結論があるわけでなく、様々な考え方があるかと思うが、僕は「その人が会社にもたらす価値が上がること」により給料も比例して上がると考えている。

もちろん、業界や会社自体の成長率や価値と給料も比例するが、基本的には個人が企業にもたらす価値が給料のパラメーターの一つであることは間違いない。

ただ、これは逆の見方をすると、「給料が上がるほど、会社からその人への期待値が上がる」ことも意味する。給料が上がればあがるほど仕事が大変になるし、結果も求められるのだ。

このことは当たり前のように思えるけど、改めて認識させられる。
例えば、僕は大変ありがたいことに、入社した当時に比べると、頂いている給料は増えている。ただ、僕が明日から取り組もうとしている仕事が、入社した年に求められた仕事に比べ大幅に難易度が高くなっていることは言うまでも無い。

入社した年は、営業で必要な資料をわかりやすく、きれいに作ることや、お客様の課題を深堀りできるよう、勉強しつつあの手この手で試行錯誤していた。まさに、僕が今日都営大江戸線で勉強していたのと同じように、当時使っていた東西線で勉強していた。そして僕は今日、英語でのネゴシエーションで使える表現のインプットをしていた。仕事のレベルとしては、3年前と比べて高い部類であるだろう。そして、もし僕が3年後も会社で働いているとしたら、また別のより難しいトピックに対して、同じように何かの勉強をどっかの路線でしていることだろう。

給料が上げれば上がるほど、仕事の難易度も高くなるのであれば、以前と変わらず同じように努力が求められる。それは、どこまでいってもきりがない。ロバートさんは、その状況を「ラットレース」と表現したのだ。

22歳のとき、初めて『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだがよく理解できなかった。27歳にして、勉強に対しふと面倒くささとやるせなさを感じた大江戸線で「ラットレース」の意味を理解するとは思わなかった。しかし、その表現は言い得て妙だなと思った。

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さて、次の論点だが、そもそも「ラットレース」は悪いものなのかどうかを考えたい。

まず、僕の個人的見解を先に述べると「人による」が、ほとんどの人にとっては最適解なのではないか、と思っている


例えば、現金や不動産、株式等の金融資産を多く持っている人が、何も考えずに企業で働き、給与を得て生活していたら、それは間違った方法であると思う。仮にゴールを「お金を稼ぐこと」とすると、その金融資産を運用させたほうが、楽にお金を得ることができるからだ。ラットレースでしのぎを削るよりも遥かにコスパが良いではないか。

一方、僕みたいに金融資産を持たない貧乏人の最適解は、やはりラットレースだと言わざるを得ない。


ラットレース(お金のために働く)とは正反対の、お金に働いてもらうの手段として、金融資産の運用以外に何があるかと考えてみると

  • 起業や会社経営により、労働者(ラット)の力を借りて営業して稼ぐ
  • 複製可能な資産(特殊スキルに関する教材コンテンツ等)の販売
  • アフィリエイト

くらいしか思いつかないが、上記の3つのどれも、スキルや経験、興味や継続性がないと、ラットレースで得られるお金と同じ程度の金額を稼ぐことはできないだろう。要はめちゃくちゃ努力がいるのだ。恐らく、都営大江戸線で勉強するのとは比べ物にならないくらいの量と質の。

だから、大抵の人はやはりラットレースがお金を稼ぐ手段としてはベストではないかもだけど、ほとんどの別の手段よりはベターと言えるだろう。

では、勤め人としてラットレースにて給料を上げていくためにはどうしたら良いのか。

それは、一言で言うと、企業活動にとって価値が高い人、役に立つ人になることだと思う。(ちなみに、働く企業が市場で無価値だと、そこで働く人も無価値と見なされるかもしれないので、働く市場や企業の価値や成長性は重要視するのが良いとも思う)

企業活動にとって価値が高い人はどんな人かは、もちろん働いている市場により、企業により、部署によりそれぞれだと思うので一概に定義するのは難しいが、強いて言えば働いている市場、企業に関係無く役に立つスキルを持てると強い。

例えば、海外とのアライアンスや取引に一役立てるほどの英語力、PJのリスクを法律的観点でヘッジするための施策を考えられる法務の知見、財務諸表を見るだけでその企業の収益構造が見えるファイナンスの知見、今で言うとテクノロジーの知見も欠かせない。その知見を成果に結びつけるのに必要な課題発見と解決を司る論理的思考力も外せない。そして、おそらく一番重要なのは、上記のスキル・ノウハウをチームで心地よく運用しアウトプットを作り上げられるようなコミュニケーション力・人間力だ。


そんなに稼いでないラットの僕が偉そうなこと言うのも止めておこう。実のことをに言うと、上記のスキルは僕がこの1年で身につけたいと考えているものそのものだ。

  • 英語:英語におけるビジネス用の敬語表現とSpeakingに弱い
    →敬語表現の重点的インプットとレジョブによるアウトプット
  • 法務:全く知見無し
    →まずは重要図書のインプットとビジネス実務法務2級取得を皮切りにスタート
  • ファイナンス:財務諸表は一通り読めるが、そこから経営のインサイトを得るレベルでは無い
    →ビジネス会計と簿記の取得といろんな企業の財務諸表・決算を読むことにより鍛える
  • テクノロジーの知見:コンピューターサイエンスに関する根本的な原理原則の勉強(世に出ているテクノロジーやアプリの仕組みや原理が予想できるようになるレベル)
    →基本的なコンピューターサイエンスの独学(厳しいかな、、、)

こいつらを2020年上半期でまずインプットする!下半期はその知識を運用して個人と会社の成果を最大化するのがゴールとなる。

2020年を越えた喫緊のゴールを言うと、30歳で年収1000万円を実現できるの、会社や業界に縛られないすごラットになることだ!!

ラットとして年収が安定的に1000万円を越えてくると、忙しことには変わりはないけど、いろんな意味でのゆとりと自由度がかなり増すはず。。その先は、脱ラットを「自分の技能の複製化」により実現しようと思っているが、そこはまだ現実的では無いからまだあまり詳細は考えないでおこう。

心配性のところがあるけど前向きに、ひたむきに。
ただ無心でやるのではなく、全体最適を考えられて
「本質的」な仕事ができるような2020年にしたい。

 

よろしくお願いします!!!!